蒸発技術

CompaCon®蒸発器

小規模生産での次なる目玉。スキッドに取り付けられた流下膜式蒸発器および強制循環式蒸発器。

FCシリーズおよびFFシリーズのCompaCon®は適用性が高い小型蒸発器であり、輸送、組み立て、設置、操作が簡単です。

これらのシリーズは、食品生産から化学薬品や廃水処理に至るまでの最も広範な用途で信頼性の高い流下膜式蒸発技術と強制循環式蒸発技術を使用しています。このCompaCon® FCシリーズは、高粘度の液体を扱う際に適合するオプションです。

いずれのシリーズも、標準化されたシステムの利点を提供すると同時に、最大限の柔軟性を発揮し、迅速な試運転を実現し、エンジニアリングと納品への時間投資を最小限に抑えます。

固有の特徴:

  • 適応可能。
    XSからLまでのサイズでご利用いただけます。
  • 環境配慮型
    電気エネルギーで電力を供給される場合、CO2フットプリント(二酸化炭素排出量)の削減が保証されます。
  • 時間を節約
    このCompaCon®蒸発器は、最短時間で動作を開始できるように組立済みのスキッド設計になっています。
  • 輸送可能
    これらのユニットは1隻のコンテナ船で出荷可能です。
  • 製品固有の設計
    当社の研究開発センターでは、お客様の特定製品の小サンプルの試験を実施することができるため、特定のプロセス保証を行う可能です。

FF シリーズ

CompaCon® FFシリーズ
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このCompaCon® FFシリーズは50~3000 l/hの範囲で、食品製造だけでなく、化学薬品や廃水の処理用途にも適した流下膜式蒸発器です。

このCompaCon® FFシリーズのXSサイズは、GEA Mobile Minor®噴霧乾燥機の予備濃縮器として機能し、粉末の生産量を飛躍的に向上させ、最大で5倍の増産を達成し、粉末の仕上げ品質を工業用装置の仕上げ品質に近づけることができます。

このシリーズには、その蒸発器サイズに応じて2つの電力オプションがあります。

  • 熱蒸気再圧縮機(TVR)を利用すると、XS、S、およびMサイズには、熱エネルギーで電力を供給することができます。 
  • MおよびLサイズモデルには、機械式蒸気再圧縮機(MVR)を利用して電力を供給することができます。これは、蒸気を使用せずに電気エネルギーのみで駆動される最新開発製品の小規模MVRを利用することで可能となり、CO2フットプリント(二酸化炭素排出量)と冷却水使用量を削減できます。

このCompaCon® FFシリーズのすべての関連構成部品はすでに2つのモジュールに取り付けられています。これらの部品はコンテナ輸送の基準を満たします。このシリーズは、これらのモジュールに含まれ、現場で確認可能な電気設備により、1日以内に組み立てることができます。

流下膜式蒸発器の動作原理

FCシリーズ

CompaCon® FCシリーズ
compacon-evaporator-workflow-fc

このCompaCon® FCシリーズは、50~1500 l/hの範囲で、食品生産だけでなく、化学薬品や廃水の処理用途にも適した 強制循環式蒸発器です。高粘度の液体や不溶性物質含有製品での作業に最適です。

このCompaCon® FCシリーズの特殊論理制御は、この装置が所望の濃度で動作することを保証します。規格に準拠した最終製品のみが排出されます。理想的な濃度からのいかなる逸脱も、濃度が再び所望濃度に達するまで排出を停止させます。この排出は、排出率が大きい場合は連続的になり、小さな排出率では断続的になります。

このCompaCon® FCシリーズは一体型で、すでに機械的および電気的に完全に組み立てられており、ユーティリティ接続準備ができています。そのユニットは、完全にチェックされ、事前に水で試運転済みであり、1隻のコンテナ船で出荷可能です。

このシリーズはSサイズとMサイズで利用可能で、熱蒸気再圧縮機(TVR)を利用して熱エネルギーで電力を供給することができます。 

強制循環式蒸発器の動作原理
evaporation-type-01

熱分離装置の加熱オプション

蒸発器や晶析装置の加熱には従来から生蒸気が使用されていますが、熱分離プロセスに必要なエネルギー量が供給されている限り、その廃熱をエネルギー源として利用することもできます。
Size
Heating principle
Evaporation capacity

XS

Steam

20-100l/h

S

Steam

100-500l/h

M

Steam / Electrical

500-1500l/h

L

Steam / Electrical

1500-3000l/h


All relevant components of the CompaCon® FF Series are already installed in two modules, meeting the standards for container transportation and making its assembly possible within a day thanks to the field checked electrical installation that accompanies the modules.
Size
Heating principle
Evaporation capacity

S

Steam

100-500l/h

M

Steam

500-1500l/h


GEA インサイト

持続可能な冷凍で将来を見据えたコールドチェーンを

質の高いコールドチェーン管理の重要性を過小評価することはできません。傷みやすい生鮮食品が消費地で安全かつ高品質であることを保証することは、コールドチェーン施設を運営する人々にとって非常に大きな責任です。GEAは、低温貯蔵や配送センター向けに安全で持続可能な冷凍技術を提供する最前線に立ち、お客様の施設のエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の削減を支援しています。

Josep Masramón and his daughter stand in front of their GEA batch milking installation.

バッチ搾乳が現代の酪農を支える理由

自動搾乳における最新の進化は、バッチ搾乳を導入することです。バッチ搾乳とは、通常1日に2~3回、決まった搾乳時間に乳牛をグループ分けして搾乳する酪農方法です。自動化技術は、酪農場における乳牛の福祉、柔軟性、そして持続可能性のバランスを取りつつ、それと同時にコスト構造を継続的に最適化し、より効率的になるという、酪農家の最近の課題を克服するのに役立っています。

何もないところから

多数の国では、安全な水と衛生設備を確保することがいまだに課題となっています。汚れの混じった飲用水により病気になったり、毎日水を汲みに行くという役割を果たすため、学校に通うことができない子供たちが多数存在します。ドイツのハンブルクを拠点とする非営利団体Viva con Aguaと協力することで、GEAは一部のタンザニアの学校にきれいな水を供給する手助けをしています。

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