高温の金属を鉄に変換する際には、高熱量の CO を含んだガスが発生します。これらのガスを回収することで、かなりのエネルギーを節約することができるのです。
この考えに基づき、Lurgi 社は Thyssen 社と共同で、1980年代に LT 鋼ガスプロセスを開発しました。
この LT 鋼ガスプロセスは次第に受け入れられ、現在では世界中で確立されています。
特殊機能:
- 浄化されたガスの粉塵含有量が極めて少ない
- 高い蒸気・ガス回収率を実現
- 最小限度のエネルギー消費
- 廃水・汚泥の処理なし
乾式静電ガス浄化は、現代の環境保護の要求に応えるものであり、重要なテーマでもあります。
このプロセスの中核を成すのは円筒型の集塵装置で、CO を含むガス中の細塵を乾式捕集するため特別に設計されています。
作動原理
LT プロセスの作動原理廃ガス冷却、浄化、鋼ガス回収システムは以下のような構成でプロセスを形成しています。
可動式スカート
鋼ガス回収の第一条件は、転炉の排ガスをできるだけ濃縮して回収することであり、可動式スカートは、排ガスの発熱量を低下させるエア噛みから排ガスを保護するという役割を担っています。
廃ガス冷却スタック
転炉からは非常に高温のガスが排出されます。この熱は蒸気の生成に利用され、エネルギー回収の最初のステップとなります。
ガス調整塔
ガス調整塔では特別に設計された二相ノズルから水が噴霧され、適度な温度までガスが冷却されます。この段階では排ガスと粉塵はまだ乾燥した状態です。冷却のほか、粗い粉塵粒子の分離や後続の電気集塵機に合わせたガス調整もここで行われます。
電気集塵機
円形のデザインにより、安全運転に不可欠となるガスの完全なプラグフローを確保することができます。円筒型のケーシングでは特別な除塵が必要です。集めたられた細塵は専用設計のダストスクレーパにより、ケーシング下部に設置されているトラフ型チェーンコンベヤーに搬送されます。高圧変圧器/整流器セットに最新のコントローラーシステムを採用することで、集塵効率を大幅に向上させ、エネルギーコストの削減が可能になります。電気集塵機の下流には軸流ファンが設置されています。
切り替えステーション
ガスに十分な濃度の CO ガスが含まれると、切り替えステーションによりガスが回収装置へと、また吹き込み時間帯以外にはフレアスタックへと誘導されます。
ガス冷却器
ガス冷却器では回収されたガスが飽和温度まで冷却され、安全かつ効率的にガスタンクに貯蔵されます。ガスタンクの下流では、回収された鋼ガスがブースターファン経由で消費者用グリッドに送られるようになっています。
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