技術、知識、洞察力を結集してアロマロスを理解する

GEAアロマ管理

デンマークのGEAソーボーグ事業所の専門家は、最新のガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)技術と、数十年にわたるコーヒー生産のあらゆる側面における自社のノウハウとを組み合わせて、コーヒー製造プロセスのどこで芳香族化合物を損失するのか、さらに、その損失を最小限に抑える方法を理解するための分析サービスを提供しています。

Aroma mapping
アロマ化合物分析
インスタントコーヒーの製造過程でコーヒー豆の香りがある程度失われるのは仕方がないことかもしれませんが、プロセス全体でみると、最終製品に含まれる豆の香りは30~40%程度にとどまります。これまでは、香りが失われる場所を知るために、味覚を手掛かりにして試行錯誤していました。

そこでGEAの専門家は、コーヒー加工における数十年の経験とGC-MS技術を組み合わせて、インスタントコーヒー加工の複数の段階において、何十種類もの香気成分や香気バランスを詳細に評価・定量化できる高精度分析サービス群を開発しました。 

アロマフローの定量化とマッピング

コーヒーに含まれる最も重要なアロマ成分を最大50種類まで特定・測定し、アロマフローをマッピングして、プロセスの最大13箇所のうち、どの部分でアロマが失われているかを特定する豊富なサービスパッケージを取り揃えています。また、特定の加工設備から出入りするアロマのマスバランスを測定し、運転パラメーターを微調整するための重要なデータを提供することも可能です。

スニフォグラム

GC-MSシステムには嗅覚ポートが装備されていて、人間が装置を通過する際に個々の香気成分の匂いを嗅ぐことができるようになっています。ソボーグの施設で、お客様とともにコーヒーのGC-嗅覚分析を実施し、そこから詳細なスニフォグラム(オルファクトグラム)を生成することもできます。

全体的な結果は、高温により、香りの成分が失われたり破壊されたりする場所や原因を理解するためにお役立ていただけます。また、この豊富なデータから、貴重な豆と技術への投資を最大限に活用できるよう、プロセスを最適化する方法を見つけることも可能です。

アロマGSスニッフィング

アロマ管理の要点

  • GEAの長年の経験と最新のGC-MS技術を組み合わせた詳細なアロマ化合物分析サービス
  • 最大50種類の主要なコーヒーアロマ成分の同定および定量化 
  • 全工程の複数のポイントにおけるアロマフローのマッピング
  • 設備へのアロマの流入と流出のマスバランス 
  • 複数のサービスパッケージを利用可能

利点

  • 主要な香りの成分がどこで、なぜ失われるのかを正確に把握することができる
  • ロスを減らし、最終製品の品質と消費者体験を向上させるために、どのようにプロセスを修正すればよいかを理解することができる 
  • スニフォグラムによる人間の観点を保持する

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