NH₃ による冷却・加熱機能の組み合わせ

GEA Blu-Red Fusion

GEA has launched an innovation that combines highly efficient cooling and heating in a single product. The new GEA Blu-Red Fusion is a combination of the successful GEA Blu chillers (low stage) and GEA Red heat pumps (high stage).

クラス最高の効率を提供するこのGEA Blu-Red Fusionは、熱源とヒートシンク間に高い温度上昇により、冷却・加熱用途の組み合わせに特に適していますが、単段圧縮はそれ以外の場合では非効率的または不可能です。このGEA Blu-Red Fusionは、食品業界、酪農/乳製品業界、または飲料業界のいずれかの業界での食肉処理場の温水洗浄工程や殺菌工程などの冷却・加熱用途に理想的です。また、このGEA Blu-Red Fusionは、地域暖房(加熱)や施設の暖房などの暖房・加熱のみの用途のファーストチョイスであり、環境水または下水や廃水などの低温熱源を使用します。

GEA Blu-Red Fusionモデルは、既存のBluチラー(BluAstrumまたはBluGenium)およびRedヒートポンプ(RedAstrumまたはRedGenium)ファミリーに基づいており、同じ機能と利点を提供します。このBlu-Red Fusionは、製品選択・構成 ツールGEA RT Selectで一つの製品として簡単に構成できます。これは、プロジェクト固有の要件に関して、BluチラーモジュールとRedヒートポンプモジュールと完全に一致します。

効率が最適化された構成が総費用とCO₂総排出量を最小化

その中圧ステージには、単一の高効率なアンモニア冷凍サイクルの「カスケード」熱交換器が搭載されています。このように、低段と高段の2つの冷凍回路を分離して接続することで、異なるモデルを自由に組み合わせることができ、冷媒の総量を最小限に抑えることができます。中間の液体回路がないことで、装置の手間や設備投資を減らし、両ステージの差圧を下げ、グリコールポンプや水ポンプに無駄な電力を使用されなくなります。この効率による利点の大きさは2桁の数字に容易に達します。これは、エネルギーコストとCO2排出量の劇的な削減を意味します。

3つの動作モードによる柔軟性

このGEA Blu-Red Fusionは、個々の運転要件と季節的な需要に最高の柔軟性を提供します。全負荷または部分負荷での同時冷却・加熱の場合(「モード1」)だけでなく、加熱需要がない場合(「モード2」)には、ヒートポンプステージをオフにして、チラーステージのみを運転することができます。最後に、加熱能力は、冷却能力の需要に関わらず調整(低下)することができます(「モード3」)。また、このFusionを常に低い加熱需要に合わせて構成することによってコストを節約して、ヒートポンプモジュールの不必要な大型化を防ぐことも可能です。

ハイライトと技術的特徴・機能

  • 冷却・加熱用途の組み合わせに対応する幅広いモデル
  • さまざまな運転モードによる完全な柔軟性
  • 最高の効率と最低のエネルギー消費量
  • 自然冷媒アンモニア(R717)による陳腐化しない将来性 – Fガス禁止の取り組み、Fガス規制に従って
  • 冷却能力範囲:約325~1,730 kW *)
  • 加熱能力範囲:約425~2,425 kW *)
  • 加熱媒体供給温度:最大+80℃(要望に応じて、より高温を提供可能)
  • 二次冷媒の出口温度範囲:-15~+15℃
  • 完全に溶接されたシェルと平板熱交換器
  • さまざまな板材が利用可能であり、すべての共通液に対応可能
  • エネルギーコストとCO2排出量を最小限に抑えた効率最適化構成
  • 周波数インバータ経由の無段階容量制御に加えて、容量スライド式スクリュー圧縮機およびシリンダスイッチオフ制御を搭載したレシプロコンプレッサ
  • 業界をリードするGEA Omniによる制御装置技術
  • 十分に実証された機器、GEA Bluチラー、Redヒートポンプのノウハウと経験による

*) 二次冷媒:+12/+6℃、加熱媒体:+40/+70℃

当社の製品選定・構成 ツール:GEA RT Selectの詳細もぜひご覧ください。

GEA Blu-Red Fusion

冷却・加熱運転の組み合わせ
タイプ 1)
媒体 (°C)
加熱
能力 (kW)
冷却
能力 (kW)
COP組み合わせ済み 2)
注入/排出R717R717、+12/+6℃ライン
BG300-RG500+40/+70425
3256.70
BG450-RG500
+40/+706254806.82
BG600-RG800+40/+708756756.84
BG900-RG800
+40/+7011008406.78
BG1200-RG1100
+40/+70167012756.80
BA1500-RAMH
+40/+70195014005.55
BA1800-RAML
+40/+70225016105.52
BA1800-RARM
+40/+70235016805.50
BA1800-RARN
+40/+70242517305.47
BG450-RAEC
+70/+806254104.40
BG600-RAED
+70/+808405604.55
BG900-RAHE
+70/+8011507704.59
BG1200-RAHG
+70/+80150010154.74
BG1200-RAMH
+70/+80175511854.72
BA1500-RAML
+70/+8020501365
4.57
BA1800-RARM
+70/+80236015704.56
BA1800-RARN
+70/+80242516054.53
1)BG = BluGenium、BA = BluAstrum、RG = RedGenium、RA = RedAstrum、BG/BA/RG番号はモデルサイズ、RA文字はコンプレッサハウジングと行程容積サイズを示します。
2)COP組み合わせ済み = 加熱・冷却能力の組み合わせ / 正味電力消費量

GEA インサイト

持続可能な冷凍で将来を見据えたコールドチェーンを

質の高いコールドチェーン管理の重要性を過小評価することはできません。傷みやすい生鮮食品が消費地で安全かつ高品質であることを保証することは、コールドチェーン施設を運営する人々にとって非常に大きな責任です。GEAは、低温貯蔵や配送センター向けに安全で持続可能な冷凍技術を提供する最前線に立ち、お客様の施設のエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の削減を支援しています。

Josep Masramón and his daughter stand in front of their GEA batch milking installation.

バッチ搾乳が現代の酪農を支える理由

自動搾乳における最新の進化は、バッチ搾乳を導入することです。バッチ搾乳とは、通常1日に2~3回、決まった搾乳時間に乳牛をグループ分けして搾乳する酪農方法です。自動化技術は、酪農場における乳牛の福祉、柔軟性、そして持続可能性のバランスを取りつつ、それと同時にコスト構造を継続的に最適化し、より効率的になるという、酪農家の最近の課題を克服するのに役立っています。

何もないところから

多数の国では、安全な水と衛生設備を確保することがいまだに課題となっています。汚れの混じった飲用水により病気になったり、毎日水を汲みに行くという役割を果たすため、学校に通うことができない子供たちが多数存在します。ドイツのハンブルクを拠点とする非営利団体Viva con Aguaと協力することで、GEAは一部のタンザニアの学校にきれいな水を供給する手助けをしています。

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