飲料業界では、効率の向上と同時にイノベーションサイクルの加速が継続的に求められています。このような課題に特に直面しているのが多成分製品のメーカーで、再現性の高い加工プロセスの実現に役立つ、費用対効果と柔軟性が優れた生産システムが望まれています。 業界からこのような要望があったことが、GEA DICON® 連続直列ブレンドテクノロジーを開発した理由です。
アルコールの受け取りと連続直列ブレンドに対応したGEA DIVAシステムは、直接タンカーからアルコール原料を受け取るように設計されています。このシステムでは、正確な重量と測定値を記録するために、アルコールの量が正確に測定されます。アルコールには水を混ぜてアルコール含有量が76%未満となるようにし、さまざまな地域のEX規制 (ATEX) の対象にならないようにします。
このユニットのアルコール受け入れ部には空気分離機があり、液体と一緒にパイプラインで送られてくる空気が液体流から分離されます。その後、アルコールは空気分離機から質量流量計を介して混合部までポンプによって搬送されます。質量流量計がアルコールの流れを検出し、水とアルコールの正しい混合比率が得られるように制御バルブによって流量が設定されます。混合液のアルコールと水の比率は、オペレーターが事前に設定しておきます。
GEA DIVAシステムの出口には規制に準拠した密度測定システムが取り付けられており、アルコールと水の混合液に含まれるアルコール量が測定されます。この値は制御装置に送られ、混合液の比率を正確に維持するために必要な調整が行われます。アルコール/水の比率はアルコール体積の±0.05%以内に保たれます。
制御装置は、元のアルコールに含まれる既存の水の質量部と、要求される混合物中の水の質量部に基づいて、さらに注入する必要がある水の質量を計算します。その際、始動時の注入量のずれが検出され、補正されます。
システム自体は危険区域に設置されるように設計されていますが、通常、制御ユニットは危険区域外に設置します。