GEA DICON® - 単なる装置ではなく、技術そのもの

GEA DICON® 飲料用連続直列ブレンダ

飲料業界向け GEA DICON® 連続直列ブレンドコンセプト

飲料業界では、効率の向上と同時にイノベーションサイクルの加速が継続的に求められています。このような課題に特に直面しているのが多成分製品のメーカーで、再現性の高い加工プロセスの実現に役立つ、費用対効果と柔軟性が優れた生産システムが望まれています。  業界からこのような要望があったことが、GEA DICON® 連続直列ブレンドテクノロジーを開発した理由です。 

そもそも「連続直列ブレンド」とは実際に何を意味するのでしょう?主なポイントはこちらになります。

  • 個々の液体成分はパイプラインの中で直接混合されます。
  • すべての成分が同時に混合工程に投入されます。
  • 成分の比率が絶えず正確に測定および管理されます。
  • 均一に混合された最終製品のみが混合ユニットから出されます。
  • 重要な製品パラメータは監視され、インライン品質解析を用いて測定されます。

さまざまなタイプの GEA DICON® 直列ブレンドシステム

  • ソフトドリンク混合用連続直列ブレンドシステム GEA DICON®-C 
  • ソフトドリンク用シロップ混合用連続直列ブレンドシステム GEA DICON®-S 
  • アルコールの受け入れとブレンドに対応した連続直列ブレンドシステム GEA DIVA

GEA DICON®-C

ソフトドリンク混合用連続直列ブレンドシステム GEA DICON®-Cこの技術は汎用性が高く、混合成分の数に制限がありません。また、濃縮ラインでは1時間あたり1 リットルを超える流量を処理できます。高精度の流量計によって測定された液体の流れは、自動システム制御装置へ送られ、測定値と事前選択された混合比が比較されます。制御装置は制御用デバイスを作動させ、混合パラメータが設定値と正確に一致するように調整します。短期的な混合値のずれは完全に補正されます。脱気容器および試験容器はエア噛みを防止し、それに関連する潜在的な測定エラーを防止します。また、それによって定期的な流量計の点検も行われます。調節バルブおよび/または周波数変換器搭載の容積型ポンプが制御装置として使用されます。直列混合工程の後、製品はGEA DICARカーボネーターへ送られることがあります。そこでは、CO2含有量が設定され、Brix値や伝導率などの重要な製品基準がインラインで監視されます。ご要望に応じて、GEA DICON®-Cシステム内でBrix値のずれなどの自動補正が行われるように設定することもできます。
GEA DISUGAR®-Cシステムの特徴
多成分液体 - 連続ブレンダ
  • パイプライン内で製品を直接混合するため、混合タンクは不要 
  • システムに含まれるのは少数の製品のみで、高い可用性を実現
  • 精密な流量計の採用による高精度 
  • 処理の実行中に行われる流量計の周期的モニタリング 
  • デジタルコントローラは信号変換によって発生する不具合の対象にならず、短期的偏差を完全補正
  • 高速制御操作を可能にするGEA独自の制御アルゴリズム
  • 工場出荷時に試験済みのコンパクトな装置、すぐに接続可能 
  • GEA DICARカーボネーターと組み合わせ可能

GEA DICON®-S

ソフトドリンク用シロップ混合用連続直列ブレンドシステム GEA DICON®-S高精度の流量計によって測定された液体の流れは、自動システム制御装置へ送られ、測定値と事前選択された混合比が比較されます。制御装置は制御用デバイスを作動させ、混合パラメータが設定値と正確に一致するように調整します。短期的な数値のずれは完全に補正されます。直列混合の工程の後、製品は省スペース構造の小型バッファータンクへ送られます。Brix値や (必要に応じて) 伝導率などの重要な製品基準が設定され、インラインで監視されます。必要に応じて、自動補正(例:Brix値のずれの補正)をGEA DICON®-Sシステム内で実行することもできます。調節バルブおよび/または周波数変換器搭載の容積型ポンプが制御装置として使用されます。
GEA DISUGAR®-Sシステムの特徴
飲料用連続直列ブレンダ
  • パイプライン内で製品を直接混合 
  • 精密な流量計の採用による高精度 
  • プロセス実行中の流量計による周期的モニタリング  
  • 独自のデジタル制御装置を装備した連続直列ブレンドシステム 
  • システムに含まれるのは少数の製品のみで、高い可用性を実現
  • ユーザーフレンドリーな操作 
  • 工場でテスト済みのコンパクトな装置、すぐに接続可能

GEA DIVA

アルコールの受け入れとブレンドに対応した GEA DIVA 連続直列ブレンドシステム

アルコールの受け取りと連続直列ブレンドに対応したGEA DIVAシステムは、直接タンカーからアルコール原料を受け取るように設計されています。このシステムでは、正確な重量と測定値を記録するために、アルコールの量が正確に測定されます。アルコールには水を混ぜてアルコール含有量が76%未満となるようにし、さまざまな地域のEX規制 (ATEX) の対象にならないようにします。

このユニットのアルコール受け入れ部には空気分離機があり、液体と一緒にパイプラインで送られてくる空気が液体流から分離されます。その後、アルコールは空気分離機から質量流量計を介して混合部までポンプによって搬送されます。質量流量計がアルコールの流れを検出し、水とアルコールの正しい混合比率が得られるように制御バルブによって流量が設定されます。混合液のアルコールと水の比率は、オペレーターが事前に設定しておきます。 

GEA DIVAシステムの出口には規制に準拠した密度測定システムが取り付けられており、アルコールと水の混合液に含まれるアルコール量が測定されます。この値は制御装置に送られ、混合液の比率を正確に維持するために必要な調整が行われます。アルコール/水の比率はアルコール体積の±0.05%以内に保たれます。 

制御装置は、元のアルコールに含まれる既存の水の質量部と、要求される混合物中の水の質量部に基づいて、さらに注入する必要がある水の質量を計算します。その際、始動時の注入量のずれが検出され、補正されます。

システム自体は危険区域に設置されるように設計されていますが、通常、制御ユニットは危険区域外に設置します。 

GEA DIVAシステムの特徴
  • パイプライン内で製品を直接混合 
  • 精密な流量計の採用による高精度 
  • 連続インラインブレンドシステムの特殊デジタルコントローラ 
  • ーザーフレンドリーな操作
  • 工場でテスト済みのコンパクトな装置、すぐに接続可能

GEA インサイト

持続可能な冷凍で将来を見据えたコールドチェーンを

質の高いコールドチェーン管理の重要性を過小評価することはできません。傷みやすい生鮮食品が消費地で安全かつ高品質であることを保証することは、コールドチェーン施設を運営する人々にとって非常に大きな責任です。GEAは、低温貯蔵や配送センター向けに安全で持続可能な冷凍技術を提供する最前線に立ち、お客様の施設のエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の削減を支援しています。

Josep Masramón and his daughter stand in front of their GEA batch milking installation.

バッチ搾乳が現代の酪農を支える理由

自動搾乳における最新の進化は、バッチ搾乳を導入することです。バッチ搾乳とは、通常1日に2~3回、決まった搾乳時間に乳牛をグループ分けして搾乳する酪農方法です。自動化技術は、酪農場における乳牛の福祉、柔軟性、そして持続可能性のバランスを取りつつ、それと同時にコスト構造を継続的に最適化し、より効率的になるという、酪農家の最近の課題を克服するのに役立っています。

何もないところから

多数の国では、安全な水と衛生設備を確保することがいまだに課題となっています。汚れの混じった飲用水により病気になったり、毎日水を汲みに行くという役割を果たすため、学校に通うことができない子供たちが多数存在します。ドイツのハンブルクを拠点とする非営利団体Viva con Aguaと協力することで、GEAは一部のタンザニアの学校にきれいな水を供給する手助けをしています。

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