リアルなオーブン焼きコロッケがついに新登場
ベルギーのコロッケ製造業者 TNS は、東フランダースのエークロに本拠地を置き、製造工程でフライ油を一切使用しない世界初のリアルなオーブン焼きコロッケを公開しました。TNS の CEO を務める Daphné Aers 氏は、技術ソリューションプロバイダーの GEA と原料専門の Griffith Foods の協力を得て、2年間懸命に取り組み、健康的なオーブン焼きコロッケを市場に投入しました。
食品トレンド：低脂肪
「現代の消費者は自分が食べているものに対する意識を徐々に高めており、それはよいことです。」とおっしゃっているのは Griffith Foods の Bartel Pyckhout 氏です。「まさに TNS の Daphné さんのように、健康に良い食品は味も良くあるべきだと考えており、だからこそ私たちはイノベーションにしっかりと取り組んでいるのです。食品に含まれる脂肪の量をコントロールできれば、栄養価に即座に影響をもたらすことになるでしょう。当社では Never Fry を使用して、脂肪含有率のコントロールだけでなく最大25%という大幅な脂肪カットも目指したコンセプトを構築しました。製造工程のどの段階もフライを使用しないことで、加工業者の工場と最終消費者の家庭の両方において、製品の熱によるダメージが大幅に抑えられます。
「史上初のオーブン焼きコロッケを市販できるようにするために、Griffith Foods の Never Fry コンセプトは TNS の Daphné さんにとってまさに必要なものでした。」と GEA の Ludo Tuyaerts は述べています。「私たちの役割は、これをプロセスラインに反映させて各処理段階を慎重に実行して、TNS が品質について妥協することなく大規模生産に着手できるようにすることです。」
TNS は現在、品質について妥協することなく大規模生産に着手できるようになっています。」- GEA ベルギーの Ludo Tuyaerts
- GEA ベルギーの Ludo Tuyaerts
世界初
2000年、Daphné Aers 氏はタパス料理とコロッケに特化した企業 TNS を立ち上げました。同社の食品は家庭料理と思えるほど非常に美味です。彼女がターゲットにした顧客は、レストラン店主、食品小売業者、ケータリング業者です。彼女は数年間、製品の品質の改良と事業拡張に取り組み続け、世界初の商品に照準を向けていました。その美味しいコロッケが市場の他社製品よりもヘルシーだったとしたらどうでしょうか？
2019年、彼女はついに世界初のオーブン焼きコロッケの発売にこぎつけました。このコロッケの製造工程ではフライ油を一切使用していません。「ベルギー国内外で、当社の顧客と見込み客が、オーブン焼きコロッケの風味と質に対して嬉しい驚きを感じています。それが本当にうれしいのです。私は最初からこのアイデアを心の底から確信していましたから。」とおっしゃっています。
「当社の顧客と見込み客が、オーブン焼きコロッケの風味と質に対して嬉しい驚きを感じています。」- TNS の CEO Daphné Aers 氏
- TNS の CEO Daphné Aers 氏
一流のエンジニアリング
Daphné Aers 氏が想定した通り、こうしているうちにも、大量のオーブン焼きコロッケが GEA FlowCook オーブンから作り出されています。
特に綿密に設計されたこの食品加工ラインは、GEA ColumnLoader（成形機械への製品投入に使用するハンディリフト）、コロッケを成形する GEA MultiFormer、バターの第1・第2コーティングとつや出しを行う GEA WetCoater、パン粉をまぶす GEA CrumbMaster、当然ながらフライ油脂を全く使用しないでコロッケを焼く GEA FlowCook オーブンで構成されています。
「GEA には、多彩な機械に加えて、各用途に合わせて最も効率的なプロセスラインを設計する社内エキスパートが大勢います。新しい加工食品の開発には時間もコストもかかることは私たち全員が痛感しているので、可能な限りお客様の支援に努めます。例えば、世界中にある当社のテストセンターでは、複雑な試験環境を用意し、さまざまなオプションを小規模で試行します。GEA ベルギーの Ludo Tuyaerts
